体験学習プログラム

「学ぶこと、はたらくこと、楽しむこと」の全てが「生きること」へと繋がる原動力。郷土の先人たちが営みの中で培ってきた知恵と技術を学べる体験学習プログラムを常時実施しています。
江刺地方ならではの「食」と「工芸」を中心とした豊富なプログラムがあり、「知ることで考え、表現することで自分を磨く」アクティビティに満ちた時間を体感することができます。また、地域住民で構成される体験インストラクターとの交流も魅力の一つ。夏休みや冬休みなどの期間には特別体験教室も開催しています。

《体験学習料金》
プログラム 定員 所要時間 料金
そば打ち 20人 約90分 800円(試食込)
さき織り 15人 約90分 600円
陶芸(手びねり) 30人 約60~90分 1,200円(送料別)
陶芸(ろくろ) 8人 約120分 2,500円(送料別)
おやつ作り 20人 約90分 800円(試食込)
染め物(ハンカチ) 20人 約90分 800円
染め物(布バッグ) 30人 約90分 1,000円
もちつき 30人 約60~90分 500円〜(試食込)
勾玉 30人 約90分 600円
  • 体験学習のご予約は電話にてお申込願います。(えさし郷土文化館:0197-31-1600)
  • 体験予約は希望日の1週間前までにお願いいたします。
  • 表示は消費税込みの金額です。
  • 各体験料金のほか、入館料を別途頂戴します。(奥州市民は入館料免除)
  • 時間や人数等、ご相談に応じておりますので、お気軽にご連絡ください。

そば打ち

そばは冷涼な山地での栽培に適し、やせ地でもよく生育し、短期間で成熟することで、古くから救荒作物としての役割を果たしてきました。水沢出身の蘭学者で、幕末の先覚者として知られる高野長英も著書『救荒二物考』において、馬鈴薯とそばの栽培調理方法を記しています。
そばには春に種を蒔いて夏に収穫する「夏そば」と夏に種をまいて秋に収穫する「秋そば」があり、年間通じてほぼ新鮮な素材を味わえるのが魅力。江刺地方での栽培は北上山地西端部に多くみられ、近年ではその栽培面積も拡大しています。
そば打ち体験は、江刺地方で栽培・収穫されたそば粉を使用して「こねる・のす・切る」までを体験。茹でたそばを試食することで、打ちたての味を堪能します。

定員
4~20人
所要時間
約90分
料金
800円(試食込)
そば打ち

おやつづくり

北上川流域の肥沃な大地と、北上山地が育んだ豊かな自然に恵まれた江刺地方は、まさに食材の宝庫。そして、一年を通じて四季折々の農産物や山菜と出会えるのも特色であり、それによって地域の豊かな食生活が支えられてきました。
おやつづくりでは、地元で栽培・収穫された農産物を使用した伝統的な「すあま」や「葉焼き」など、素朴ながらも味わい深い郷土の食文化を学びます。
インストラクターは地元のばんつぁ( 江刺地方の方言で「おばあちゃん」) たちで構成される郷土料理研究グループ「おらほの味伝える会」の方々。
プログラムを通じて江刺地方ならではの技と味、そして人とのふれあいもお楽しみ頂けます。

定員
4~20人
所要時間
約90分
料金
800円〜(試食込)
おやつ作り

さき織り

さき織りは、古布を細かく裂いて細糸で織り直した再生衣料です。
綿や絹などの繊維製品が貴重で高価だった時代。江刺地方では日常生活に用いる衣類や布団などは、使用に耐えられなくなったものでも捨てずに、布を裂いて麻糸で織り直して再利用してきました。中には、古手木綿を購入し、さき織りで再生させたものもあります。
さき織りは、「もったいない」「最後まで使い切る」といった先人たちの精神から生まれた知恵と技術。また、はた織機で細布を引き寄せる際に鳴り響く音は、なつかしい郷土の音風景でもあります。
さき織り体験では、様々な色や柄の細布の中から自分で好きなものを選び、はた織機を使用してコースターをつくります。
初めての方でも、インストラクターグループ「綾の会」の方々が丁寧に指導してくださいます。

定員
2~15人
所要時間
約60~90分
料金
600円~
備考
通常体験以外の寸法希望にも応じています。
事前にご相談ください。(寸法によって料金は異なります)
さき織り

陶芸(手びねり)

今から1万年以上前、縄文人たちは土器をつくることで煮炊きする技術を身につけました。以後、日本の「やきもの」は連綿とその歴史を積み重ね、現代においても私たちの日常生活にとって必要不可欠な存在となっています。また、その一方では美術品や威信財としての役割も果たしており、総じて我が国の文化は「やきもの」の歴史とともに歩んできたといっても過言ではありません。
陶芸(手びねり)の体験では、粘土の質感を楽しみながら手びねりで茶碗や皿などの造形を行います。完成した作品は後日(1ヶ月半~2ヶ月後)に郵送(送料別途)いたします。

定員
4~30人
所要時間
約60~90分
料金
1,200円(送料別)
備考
作品は2〜3週間かけて自然乾燥させ、インストラクターによる素焼き、施釉、本焼きの工程を経て完成。作品がお手元に届くまでに1ヶ月半~2ヶ月程かかります。また、窯の混雑時には完成が遅れる場合もございますので、あらかじめご了承願います。
陶芸(手びねり) 陶芸(手びねり)

陶芸(ろくろ)

平安時代初頭に鎮守府胆沢城が建置されると、江刺地方には胆沢城や周辺集落などへ瓦や須恵器を供給するための窯業施設が設置されました。その施設跡にあたる瀬谷子窯跡群の発掘調査では、実に200 基を超える登り窯の跡が確認されています。
傾斜地に造成された登り窯は1,000℃以上の高温焼成が可能で、須恵器にみられるような硬質の土器が生産できるようになりました。また、同時期に本格的なろくろ技術も導入され、江刺地方における「やきもの」は飛躍的な発展を遂げます。こうした歴史的経緯から、明治初期には産業振興の一環として岩谷堂に窯業所が設置され、「岩谷堂焼」として製品の生産と流通が行われていました。
ろくろ体験は電動ろくろを使用し、茶碗や湯呑を制作。インストラクターはプロの陶芸家が務めるので、初めての方でもお気軽に体験することができます。完成した作品は後日(1ヶ月半~2ヶ月後) に郵送(送料別途) いたします。

定員
2~8人
所要時間
約120分
料金
2,500円(送料別)
備考
作品は2〜3週間かけて自然乾燥させ、インストラクターによる素焼き、施釉、本焼きの工程を経て完成。作品がお手元に届くまでに1ヶ月半~2ヶ月程かかります。また、窯の混雑時には完成が遅れる場合もございますので、あらかじめご了承願います。
陶芸(ろくろ) ろくろ

染め物(ハンカチ)

染織工芸は日用品である衣類から美術工芸品に至るまで、我が国の和風文化を彩ってきました。中世までは主に都市部を中心に培われてきた染織技術も、江戸時代になると地方へと広がり、農村部においてもその担い手が活躍するようになります。
江刺地方の染織工芸は主に綿や麻を素材とした小袖などに、絞り染め、型染め、絣などが施されてきました。近代以降は化学繊維の素材が普及し、染織も工業化されたことによって伝統的な染織工芸は衰退し、郷土の染織文化も姿を消していきました。
染物体験は、ハンカチサイズの布に施す型染めで、染型と色を選び、専用の筆でオリジナルのハンカチを染め上げます。

定員
4~30人
所要時間
約60~90分
料金
800円
染め物(ハンカチ)

染め物(布バッグ)

A4サイズの布バッグに型染を施します。
染物体験のインストラクターグループ「彩りの会」の方々の丁寧な指導で、素敵なオリジナルエコバッグを作ることができます。

定員
4~30人
所要時間
約60~90分
料金
1,000円
染め物(布バッグ)

勾玉

勾玉は古代の装飾具で、縄文時代から作られていました。その形状は元来、動物の牙だったとする説や、母親の胎内にいる初期の胎児の姿を表したものとする説など様々あります。また、8世紀に書かれた『古事記』ではスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後、勾玉を天照大神(アマテラスオオミカミ)に献上し、これが三種の神器の一つ「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」になったと記されています。
勾玉づくりでは、加工しやすい柔らかな天然の滑石を素材に、紙やすりを使ってオリジナルの勾玉を完成させます。

定員
4~40人
所要時間
約90分
料金
600円
勾玉

布ぞうり

ぞうりは我が国の伝統的な履物の一つ。ワラやイグサを素材に作られ、明治時代に洋靴が普及するまで広く使用されていました。
布ぞうりは、身近な布を使って作ります。作品は履き心地が良く、室内での上履きとして人気があります。

定員
4~20人
所要時間
約120~150分
料金
2,000円
布ぞうり

紙すきはがき

紙は7世紀初頭に我が国へと伝わり、日本独自の和紙として発展してきました。
江戸時代になると紙はより身近なものとなり、書画などの広い分野で使用され、明治期には洋紙製造も導入されて今日に至ります。
紙すき体験では、牛乳パックに使われている紙を再利用して、手すきはがきを作ります。
紙ができる仕組みがよくわかり、作品も切手を貼れば実際にはがきとして使用することが可能です。

定員
4~20人
所要時間
約60~90分
料金
500円
紙すきはがき

もち料理

「もち料理」は江刺地方の「ハレ食(晴食)」として藩政時代から伝えられる最高のもてなし料理で、冠婚葬祭の祝儀・不祝儀の儀礼食として今日でも欠かせない食文化です。
元来は武家の年中行事に用いられていたものが江戸時代に庶民へと普及し、商家・農家の区別なくもちは節々の行事で供される代表的な料理となりました。特に江刺地方では一年の農作業に深く関わり、田植えが終わった後の「さなぶりもち」、稲刈り後の「刈り上げもち」さらには脱穀作業を終えた収穫時の庭仕舞でももちが振舞われ、神仏への報謝にももちが奉じられました。また、正月に始まり節目を祝う節供や数々の年中行事、そして年末には神仏や農具にもちを供えて年を越しながら平安息災を祈るなど家庭生活にも欠かせず、江刺地方では人々が集えば臼を囲んでもちをつき、膝を寄せ合いながら豊富なもち料理を食べて季節の移り変わりを味わってきたといえます。
もち料理体験は、「もちつき」「味付け」「盛付け」を体験し、味付けは15種類のメニューの中からお好きな組み合わせを選択。
また、「祝儀膳(もち本膳)」を体験できる特別プログラムもあります。

もち料理 もち料理
餅料理一覧

基本プログラム

コース 名称 料金 時期 備考
A きなこもち 500円 通年 基本コース2品
鱠(なます)・香物付
納豆もち

選択プログラム

コース 名称 料金 時期 備考
B ごまもち 600円 通年

A・Bの中から2品選択
鱠・香物付

玉ねぎもち
生姜もち
C よもぎもち 800円 春(5〜7月) A〜Cの中から2品選択
鱠・香物付
ごんぼっ葉もち 春(5〜7月)
あんこもち 通年
海老もち 通年
わさびもち 春(4〜5月)
D ずんだもち 1,000円 通年 A〜Dの中から4品選択
鱠・香物付
くるみもち 通年
ほやもち 夏(8〜9月)
ふわたもち 秋・冬(9〜3月)
雑煮もち 通年

特別プログラム

名称 料理 時期 備考
祝儀餅(もち本膳) 1,800円 通年 雑煮+あんこ+料理もち(くるみ)
魚料理・煮つけ・鱠・香物

祝儀膳(もち本膳)

本膳料理は小笠原流礼式や四条流など武家の料理伝を基調としながら、これに餅を使用したのが「もち本膳(祝儀膳)」で仙台藩領の北上川流域地方独自の食文化です。武家の食習が庶民に広まった江戸時代以降に定着したと考えられ、本来の本膳料理である「赤飯」「煮物」「本汁」がそれぞれ「あんこ」「料理もち(くるみ)」 「雑煮」のもち料理として振舞われるのが特徴です。

祝儀膳

特別体験学習教室

夏休みや冬休みなど、主に小学生を対象にした「特別体験教室」や、予約なしでも体験できる「体験まつり」などを年間通じて随時実施しております。
開催予定については別途告知いたします。

主な特別体験教室

春の体験まつり 4月末~5月上旬
種山山開き特別体験教室 6月上旬(出張体験)
夏休み特別体験教室 7月下旬~8月上旬
夏の体験まつり 8月中旬
ミュージアムフェア 11月3日
冬休み特別体験教室 12月下旬~1月上旬
春の特別体験教室 3月
特別体験学習教室

体験水田

当館の庭園内には、田植えや稲刈りが体験できる面積100㎡の体験水田があり、毎年、市内の幼稚園、保育園などの園児が訪れて手作業で江刺の米づくりを体験します。収穫したお米は秋の収穫祭でおもちにして味わっています。
また、畑地で有機栽培されている農作物は体験学習プログラムの素材などに活用しています。

体験水田

出張体験について

一部の体験プログラムでは奥州市および周辺地域に限り出張体験が可能です。
地域の団体や地区センター・公民館事業、学校・子ども会行事など、様々な催しに対応いたしております。
どうぞお気軽にご相談ください。
※料金は体験料のほか出張料金が加算されます。