企画展「川とともに生きる
- 開催日
- 2019年12月21日(土)~2020年2月16日(日)
- 時間
- 9:00~16:00
- 会場
- えさし郷土文化館 第二展示室
- 料金
- 通常の入館料金で観覧できます
- 主催
- えさし郷土文化館
- 協力
- 北上市立博物館
同館が船の科学館「海の学び ミュージアムサポート」の助成を受けて実施した特別展「北上川舟運と海―つなぐ、広がる、時代を超えて―」のスピンオフ展示として開催いたします。
胆江地方を流れる北上川は舟運などによる重要な交通路として発展してきました。特に江戸時代には、胆沢郡相去村から六日入村に係る範囲を「上川」と称して艜船が就航。仙台藩によって江刺地方に艜肝入が任命配置されるなど、藩御用船を始めとする船舶は厳正な管理のもと運用されていたことが知られます。また、豊かな漁場としてもこの地域を支えてきた北上川は先人たちの生活の糧となっていました。北上川に面した村落では江戸時代を通じて川漁が盛んに行われ、漁業に携わる漁師たちも多く、鯉・鮒・鯰・鰻・川蟹などのほか、高級魚として鮭・鱒・鮎も獲られていました。また、こうした生業の舞台であった反面、増水や氾濫といった災害にも幾度となく直面してきた歴史もあります。
本展では、北上川をとりまく近世~現代の地域の様子を生活史や信仰史の観点から探り、今日における地域環境を考える機会にしたいと思います。