コーナー展「荒ぶる祈り―蘇民祭とその信仰―」

開催日時
2021年1月23日(土)~3月7日(日)・年中無休
入館料
一般300円(250)、高校生200円(150)、小中学生150円(100)
※ ( )は15名以上の団体料金
※ 未就学児童無料
※ 奥州市民パスポート提示で入館料半額
会場
えさし郷土文化館 センター棟(常設展示ホール)
時間
9:00~16:00(3月1日より17時閉館)

蘇民祭は岩手県内を中心に伝わる裸詣の一つで、蘇民将来という人物が牛頭天王(スサノオノミコト)から厄除けの加護を受ける説話を由来としています。しかし、その内容は仏教の「悔過会(修正会・修二会)」に付帯しており、祭事はそれらが大衆化し発展したものと考えられています。

蘇民祭が開催される各地の寺社では「蘇民将来」「蘇民将来子孫之門」などと書いた木札や紙札、六角木柱の小間木を疫病除けとして分かち与え、それを門口に貼ったり、肌守りにすると災厄から逃れられるとされています。そして、その小間木が入った蘇民袋を群衆が争奪するところに蘇民祭の特徴がありますが、実際は火焚き登り、鬼子登りなどの諸行事によって構成され、争奪戦は祭り終盤の山場となっています。

本展では、こうした蘇民祭の諸相から信仰を探り、地域史の一端を知る機会にしたいと思います。